未解決の質問たち Vol.3
今週は少し違ったタイプの質問をご紹介します。これまでに誰かに聞かれたり、自分自身で考えたことのある内容ばかりです。それでは早速いってみましょう!
ブルースって学ばなきゃいけないの?
ギターに興味を持ったきっかけがブルースだったこともあり、つい熱く語りがちなのですが…今回はなるべく簡潔に答えます。結論から言えば、「いいえ、必ずしも学ぶ必要はありません」。
ただし、新しいアイディアやジャンルに対しては常にオープンでいるべきです。それはつまり、これまでやったことのないスタイルに挑戦することでもあります。
ブルースは「簡単に始められて、極めるのは不可能」とも言われるジャンルで、実はほとんどの音楽スタイルの中にその要素を見つけることができます。特にI-IV-Vのコード進行は様々なジャンルで登場しますし、有名なブルース風フレーズは多くのソロでも使われています。深く掘り下げる必要はありませんが、ギター演奏の幅を広げるにはとても役立つジャンルです。
バンドに入るのが不安です…
仲間と一緒に音を出す楽しさは、言葉では言い表せないほど大きなものです。まず「なぜ不安なのか?」を自分に問いかけてみましょう。
テクニックに自信がないという理由であれば、まずは初心者が集まるオープンマイクなどのイベントに参加してみるのも良いでしょう。もし気の合う友達がいるなら、その人たちと一緒に音を出してみるのもオススメです。楽器をやっていない友達には、「じゃあ始めてみようよ!」と声をかけてみてください。
バンド参加に関する詳しいブログ記事はこちらにまとめています:
https://www.theamericanguitaracademy.com/post/preparing-to-play-with-a-band
リスクを取ることは大切ですが、まずは「自分が心地よくいられること」が前提です。時には少し背中を押してもらうことも必要ですね!
ギターを改造するべきですか?
この質問はここ数年で何度も受けてきました。結論としては、「場合による」が答えです。これについては別記事でも詳しく取り上げる予定ですが、今回は簡単にお伝えします。
まずは、ギターに「修理が必要か」「アップグレードしたいのか」をはっきりさせましょう。たとえばペグが壊れた場合、修理のタイミングで良い部品に交換するのもアリですね。
よくある誤解として、「有名なギタリストがやっているから、自分もそうしなければならない」と思い込むことがあります。でもそれが本当に自分に必要かどうかは別問題です。
改造することで気分が上がる、余裕があるなら、もちろんやっても良いと思います!
最後に
「バカな質問なんてない」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。私もそう思います、ただし質問が現実的で真剣なものであれば、の話です。
たとえば、こんな質問はちょっと…:
- 「片手を背中に回して、片足で跳びながらイングヴェイ・マルムスティーンの曲は弾けますか?」
- 「ギターを一度も弾いたことがないけど、1ヶ月でGary Mooreの『Parisienne Walkways』を全部覚えられますか?」
ちなみに、実際に私の知人の講師が昨年、生徒候補からこんな質問を受けたそうです。その方は体験レッスンにすら来ませんでした(笑)
もう一つ変わった質問:
- 「パンテラっていうバンドの『Cemetery Gates』って知ってますか?」
この質問をされたとき、一瞬絶句しましたが…その生徒さんはメタルの世界を探求し始めたばかりだったので、すぐに許しました(笑)
どんなに小さな疑問でもかまいません。私(アレックス)宛てに、The American Guitar Academy へメールを送ってくだされば、必ず目を通します!