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モデラーを最大限に活用する方法

オンラインの素晴らしいデモ動画に影響を受けたり、お気に入りのギタリストに背中を押されたり、あるいは純粋にギター用アンプモデリングが必要になったりして、機材に投資した方もいるでしょう。本記事はアナログかデジタルかを選ぶためのものではありません(それについては別の記事や他にも多くの情報があります)。ここでは、すでに持っている機材を最大限に活かす方法について考えていきます。

ここで紹介する内容は、過去10〜15年のどのモデラーにも当てはまります。この間で大きな変化はそれほどないため、かなり普遍的なアドバイスと言えるでしょう。

 

 

最大の問題

モデラーにおける最大の問題は、実は従来のギターアンプとも共通しています。それは「スピーカー」です。シグナルチェーンの各段階を細かく調整することは重要ですが、最終的に電気信号を空気の振動に変換するのはスピーカーであり、私たちが実際に耳にするのはその結果です。

どれだけ優れたカスタムメイドのハンドワイヤードアンプでも、質の悪いスピーカーに通せば期待した音は得られません。これはモデラーでも同様ですが、さらに考慮すべき点があります。PAに直接接続するのか、アンプのリターンに挿すのか、あるいはギターキャビネットに接続するのか、といった点です。

PAスピーカーの質が低ければ音は当然悪くなりますし、性能の低いギターキャビネットを使っていれば、そもそも方向性を誤っている可能性があります。

では、解決策と、それがモデリングという選択の目的とどう関係してくるのかを考えてみましょう。

 

自分の音をしっかり出す

会場のPAシステムの質が低い場合、それを改善することは難しいため、完全に依存しないという選択肢が重要になります。まずは自宅でも同様に、「自分が気に入るスピーカー」を用意することが第一歩です。例えば以下のような選択肢があります:

  • 慣れ親しんだギターキャビネット
  • モデラー用に設計されたFRFRスピーカー
  • 両者の中間的な特性を持つLaneyのようなソリューション

ただし、これらは機材の軽量化や省スペース化を目的としてモデラーを導入した場合、そのメリットを打ち消してしまう可能性があります。

次に重要なのは、自分が気に入るインパルスレスポンス(IR)を用意することです。ステージ上で使うIRの種類はできるだけ絞ることをおすすめします。筆者は1種類、多くても2種類に抑えています。自作することも可能ですが、STL Tones、Bogren Digital、Tone Junkieといったメーカーも非常に高品質なIRを提供しています。

一点注意として、「選択肢が多すぎる罠」に陥らないようにしましょう。Bogren Digitalの製品が優れているのは、あえてランダムな名前を使い、耳で判断することを促してくれる点です。

 

その他に試すべきこと

パッチ作成においては、もっと自由な発想で取り組むべきです。必ずしも実際のギターリグのように扱う必要はありません。EQやハイパス/ローパスフィルターを、スタジオよりも大胆に使ってみるのも一つの方法です。

筆者がLine 6 Helixを使っていた際に学んだのは、チェーンの最後にコンプレッサーを入れることでした。これは、レコーディングでのマスタリングのような役割を果たします。

また、小型のペダル型パワーアンプを導入し、通常のギターキャビネットを直接鳴らす方法も有効です。

さらに重要なアドバイスとして、「プリセットを活用する」ことが挙げられます。これはHelixのような機材のファクトリーパッチや、Kemperのプロファイルなどが該当します。これらを作成した人は、多くの場合あなたよりも実験を重ねています。その判断を信頼する価値は十分にあります。

プリセットの活用方法は主に2つです:

 

  1. 詳細設定を分析する
    どの設定がどのように音に影響しているのか、どんなエフェクトをどこに配置しているのかを確認します。これは自分で音作りをする際に非常に役立ちます。
  2. 微調整する
    気に入ったプリセットをベースに、IRを変更したり、ドライブやモジュレーションなど一部の要素だけを自分好みに置き換えます。

また、出力の高いギターは機材を強くプッシュする傾向があります。プリセット作成時と異なるギターを使用する場合、入力ゲインやEQの調整が必要になることがあります。さらに、出力段での調整も重要です。

Kemperの場合、スピーカーシミュレーションを含まないバージョンのプロファイルが用意されていることもあり、これが実用性を高めてくれます。

 

 

まとめ

ギタリストであれば、音に対して常に改善点が見つかるものです。重要なのは、冷静にメリットとデメリットを比較することです。

例えば、ギターケースに収まるほど小型のモデラーを選んだ場合、バックラインやPAに音のクオリティを委ねることになります。音の最も重要な要素が自分のコントロール外にある状況を受け入れられるでしょうか?

EQに精通し、優れた耳を持っていれば現場で調整することも可能ですが、実際の現場ではそれが難しい場合も多いものです。

選択肢の多さに圧倒されないようにし、もしまだ購入していないのであれば、中古機材を試すのも賢い選択です。リスクを抑えつつ実際に体験できます。

最後に覚えておいてほしいのは、「十分な時間をかければどんな機材でも使いこなせる」ということです。ただし、自分ではどうにもできない要因で音が損なわれた場合でも、常にプロフェッショナルな姿勢を保つことを忘れないようにしましょう。

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