完全初心者ガイド：ギターTABの読み方
ギターを学び始めるのはワクワクする反面、音楽の書き方がさまざまにあるため、少し難しく感じることもあるかと思います。そんな初心者にとって最も簡単で人気のある方法の1つがギターTABの活用です。TABは「タブ譜」のことで、伝統的な楽譜を読む必要がなく、簡単に曲を学べる方法です。この記事では、基本から進んだ表記まで、ギターTABの読み方を説明します。この記事の最後にはギターを手に取り、お気に入りの曲を演奏できるようになるでしょう！
なぜギターTABが役立つのか
ギターTABは初心者にとって非常に役立つものです。まず、ギターを学ぶ過程をシンプルにしてくれます。伝統的な楽譜では音楽記号や理論の知識が必要ですが、TABは視覚的でわかりやすい形式で情報を提供します。これにより、早く曲を演奏したい初心者に最適なのです。さらに、TABはオンラインで幅広く入手可能で、ほぼすべての曲のTABを見つけることができます。このアクセスのしやすさが、好きな曲を簡単に学べる理由の1つです。
TABと伝統的な楽譜の違い
TABを読む前に、伝統的な楽譜との違いを理解しておくと役立ちます。伝統的な楽譜は、五線譜、音符、その他の音楽記号を使って音楽を表現します。一方、ギターTABは非常にシンプルで、6本の水平な線がギターの6本の弦を表し、各弦のどのフレットを押さえるかを示す数字が書かれています。この視覚的なアプローチにより、初心者でも簡単に演奏を始めることができます。
セクション1: ギターTABの基本を理解する
TABの構造
ギターTABは6本の水平な線で構成されています。それぞれがギターの弦を表し、最上部の線が最も細い弦（高いE弦）、最下部が最も太い弦（低いE弦）です。TABの各行に書かれている数字は、どのフレットを押さえるかを示します。たとえば、2番目の行に「2」と書かれていれば、それはB弦の2フレットを押さえることを意味します。
スタンダードチューニング（EADGBE）
多くのギターTABは標準チューニングで書かれています。これは、6本の弦が低いほうからE、A、D、G、B、Eにチューニングされていることを意味します。ギターを弾く前に、正しいチューニングに合わせることが重要です。また、TABの上部に異なるチューニングやカポの使用についての指示がある場合もあるので、確認しておきましょう。カポを使用している場合、TABに表示される0はカポを押さえている部分のフレットを意味します。
弦とフレットの読み方
ギターTABを読むには、どの弦を弾き、どのフレットを押さえるべきかを理解することが必要です。TABの各行は弦を表し、その上に書かれた数字がどのフレットを押さえるかを示しています。例えば、「0」が書かれている場合、その弦を開放弦で弾くことを意味します。1番上の線に「3」と書かれている場合、高音E弦の3フレットを押さえる必要があります。線と数字に従うことで、どの音を弾き、指をどこに置くかを理解できます。
セクション2: ギターTABにおける一般的な記号と表記
基本的な記号
ギターTABには、特定のテクニックやアーティキュレーションを示すための記号が含まれていることがよくあります。ここでは、最もよく目にする記号をいくつか紹介します：
・h（ハンマリングオン）: 次の音符をピッキングせずにハンマーオンで弾きます。例として「7h9」が表示されている場合、7フレットの音をピッキングし、その後すぐに9フレットを押さえて音を出します。
・p（プルオフ）: 高い音から低いフレットへ、プルオフで音を鳴らします。例えば、「9p7」は、まず9フレットを押さえ、次にプルオフして7フレットの音を鳴らします。
・b（ベンド）:弦を引っ張って音程を高くします。たとえば「7b9」は、7フレットの音を9フレットの音程までベンドします。
・/（スライド）: あるフレットから別のフレットへスライドします。例えば「7/9」は、7フレットの音をピッキングしてから9フレットに指をスライドさせます。
・~（ビブラート）：音程を少し揺らして、ビブラート効果を加えます。このテクニックに関してはこちらの解説動画をご覧ください。
上級記号
さらに上級の演奏技術には、次のような記号もあります：
・x（デッドノート／ミュートノート）：弦をミュートして、音をクリアにせず、クリック音のように弾きます。
・t（タッピング）: ピッキングハンドで弦をタップして音を出します。特別なセッティングや増幅が必要な場合もあります。
・PM（パームミュート）: ピッキングハンドの側面で弦をミュートしながら演奏し、ミュートされたチャンキーな音を出します。ポップ／ロック音楽でよく使われます。
・H（ハーモニクス）: 特定のフレットで軽く弦に触れ、ベルのようなハーモニクス音を出します。
セクション3: 簡単なTABの読み方
まずは簡単なTABを選ぶこと
最初にTABを読むには、簡単な曲やリフを選ぶのがベストです。初心者には「Smoke on the Water」や「Sunshine of Your Love」のようなクラシックリフが最適です。「Smoke on the Water」のメインリフのTABを例として見てみましょう：
e|————————————–|
B|————————————–|
G|–0-3-5—0-3-6-5—0-3-5–3-0-|
D|–0-3-5—0-3-6-5—0-3-5–3-0-|
A|————————————–|
E|————————————–|
このTABを見ると、主にD弦とG弦を弾くことがわかります。順を追って説明すると：
- D弦とG弦の開放弦を一緒に弾く（「0」がD弦とG弦の線上に書かれています）。
- 次に、D弦とG弦の3フレットを押さえて一緒に弾きます。
- その後、D弦とG弦の5フレットを押さえて弾きます。
- 同じリズムで繰り返し、簡単なパターンを続けます。
セクション4: ギターTABを使った練習のコツ
- ゆっくりと練習する：新しい曲やリフを学ぶ際は、最初はゆっくりとしたテンポで練習し、徐々に速度を上げていきましょう。スムーズに演奏できるようになることが大切です。
- リズムに気をつける：TABにはリズムに関する情報があまり含まれていないので、原曲を聴きながらリズムやタイミングをつかむことが重要です。
- 演奏を録音する：自分の演奏を録音して、フィードバックを得たり、進捗を確認したりしましょう。
セクション5: ギターTABを見つけるためのリソース
オンラインTABライブラリ
・Ultimate Guitar：最大のオンラインTABサイトで、多くのユーザーが投稿したTABが豊富にあります。
・Songsterr：インタラクティブなTABプレイヤーを提供しており、曲のリズムやテンポに合わせて演奏を確認できます。
・911Tabs：さまざまなTABサイトからTABを集約し、一度に検索できるサービスです。
物理的な紙のコピーを好む方には、初心者ギタリスト向けのTAB本や雑誌が多くあります。いくつかのおすすめを紹介します。
TABの書籍や雑誌
・公式TABブック：プロフェッショナルなTABが含まれており、正確で信頼性が高いです。バンドやアーティストが公式にリリースしているものです。
・ギターマガジン：定期的にリリースされる音楽雑誌で、TAB付きのレッスンや曲が掲載されています。
これらのリソースは、信頼性のあるよく転写されたTABを練習するための素晴らしい補完ツールとなります。
ギターを学ぶのは簡単で楽しい！
ギターTABの読み方を学ぶと、初心者ギタリストにとって多くの可能性が広がります。TABの基本を理解し、よく使われる記号に慣れ、定期的に練習することで、すぐに好きな曲を演奏できるようになります。ゆっくりと進め、オリジナルのトラックを聴き、自分の演奏を録音して上達を確認しましょう。忍耐強く練習を続ければ、複雑なTABやテクニックもマスターできるようになりますよ。楽しく演奏を続けてください！
-Ryan
