最悪のギターアクセサリー
新しいガジェットやアクセサリー、最新テクノロジーが「ギター業界を変える」と宣伝される時代ですが、本当に苦労して稼いだお金を払う価値があるものを見極めるのは簡単ではありません。
今回は、私が考える「最悪のギターアクセサリー」をいくつか紹介します。どれも夢のような宣伝をしていますが、実際には期待外れ――少なくとも私の意見ではそうです。もし実際に購入したり使ったことがあるなら、「まさにその通り」と感じるものもあるでしょう。
もちろん公平を期すため、「これは本当に買う価値がある」と思うアクセサリーも最後に紹介します。

悪いアクセサリー
Gibson / Tronical Min-ETune・G Force(自動チューニングペグ)
この交換用チューナーが一時期話題になったことをよく覚えています。もっとも、その人気は実力以上だったように思います。
私が一番問題だと感じるのは、まずギターを自分でコントロールできる範囲が減ってしまうことです。きちんとメンテナンスされたギターなら十分チューニングは安定しますし、手で合わせた方が早いことも珍しくありません。また、私の経験では、このシステムを取り付けると通常の方法でチューニングすることもできませんでした。
人気YouTubeギタリストのTyler Larsen(Music Is Win)も、このシステムによるとされる代表的なトラブルを動画で紹介しています。自動チューニング中にヘッドストックへ負荷がかかり、ネックにヒビが入る瞬間が撮影されており、その音もはっきり聞こえます。
さらに、多くの人が見落としている点として、ギターはチューニングに合わせたセッティングが重要です。弦高や場合によっては弦のゲージまで調整します。Drop Dや半音下げ程度なら大きな問題にはなりませんが、この自動チューナーは平気でBスタンダードのような大幅なダウンチューニングへ変更してしまいます。
当然ギターはすぐには安定せず、セッティングも合わないため演奏感が大きく変わってしまいます。
2014年頃、GibsonはこのシステムをStandardシリーズへ標準搭載しました。他にも評判の悪い仕様変更がありましたが、この自動チューナーは特に不評で、イギリスではギター購入時に無料で通常のペグへ交換してくれる販売店まであったほどです。
指先プロテクター
まず最初に思うのは、「なぜ?」ということです。
なぜわざわざ指先すべてに小さなゴム製カバーを付けるのでしょうか。
指が痛くなるのを防ぐという目的ですが、その代償として指と弦の間に余計な層ができてしまいます。その結果、ニュアンスを付けたり細かな表現をしたりする能力は確実に落ちます。
また、これがあまりおすすめできない理由として、大手の信頼できる楽器店ではほとんど取り扱われていません。基本的にネット通販でしか見かけない商品です。
ちなみに、指先に特殊なものを付けることを許される数少ない人物はTony Iommiくらいではないでしょうか。
指板ステッカー
ギターの見た目を変えるためのインレイステッカーは、安価で簡単に元へ戻せるため悪くありません。
ここで問題にしているのは、音名・フレット番号・スケールポジションなどが印刷された「学習用ステッカー」です。
私の考えでは、これは初心者が避けて通るべき重要な学習過程を飛ばしてしまっています。
これだけに頼ってしまうと、ステッカーが無くなった瞬間に何も分からなくなってしまいます。
これは、小さい頃からずっとマジックテープやスリッポンしか履かせてもらえず、靴ひもの結び方を覚えられない子どもと似ています。
また、指板全体にスケールを一気に覚えようとする方法についても一言。
これは多くの生徒にとって情報量が多すぎます。一度に詰め込み過ぎると頭が処理しきれず、覚えられないまま終わってしまいます。
指板の知識は、よく考えられた練習や、自分で発見するプロセスを通して少しずつ積み上げていく方が効果的です。
高級シールドケーブル
シールドケーブルは信頼性が第一です。
ギターケーブルは実用品であり、派手な装飾や高級感は必要ありません。本当に重要なのは、しっかりした作りで、適切な素材を使い、保証期間が長いことです。
特に長いケーブルは消耗品だと考えています。
あまりにも高価なケーブルへ大金を使うのは賢い選択とは思えません。
ある程度以上になると音質の違いはごくわずかです。エフェクターを通り、ラック機材を通り、PAを通った頃には、その差を聴き分けることはほぼ不可能でしょう。
しかも、ライブ会場では電圧や電源環境によって音が変わることもあります。経験のある方なら何を言いたいか分かるはずです。
コイルケーブルは高音域が少し丸くなると言われていますが、本当にそうだとしても、アンプのTREBLEを少し下げれば済む話ではないでしょうか。
良いアクセサリー
除湿用品
シリカゲルをギターケースへ入れておくだけでも、適切な湿度を保つ助けになります。
多くの場合、家庭用品を購入した際に無料で付いてきます。また、ダイソーやキャンドゥなどでは安価な除湿剤も購入できます。D’Addarioなどは、ギター専用の湿度調整パックも販売しています。
クリーニング用品・潤滑剤
メンテナンス用品はどれも同じではありません。
人によってお気に入りがあり、「これ以外はダメ」という意見もよく耳にしますが、私が気に入っているものはこちらです。
- Freedom Custom Guitar Research – Lemon Oil
- Big Bends – Nut Sauce
- Music Nomad – Unfinished Fretboard Care Kit
- Jim Dunlop – Polish Cloth
製品によって優れている理由は、入手しやすさだったり、ギターの塗装や材質との相性だったりします。
例えばラッカー塗装のギターには専用製品を使った方が安心ですし、無塗装メイプル指板にはレモンオイルは向きません。
良いクロスを一枚持っておくことも非常に役立ちます。
私が知っている優秀なリペアマンや製作家の中には、「一番安い家具用ポリッシュで十分」と言う人もいますが、不安なら無理に試さない方がいいでしょう。
また、ナットや弦が接触する部分には品質の良い潤滑剤を使うことも重要です。
私が使っている製品では、実際の違いは塗りやすいアプリケーターくらいだと思っています。
サウンドホールカバー(フィードバックバスター)
アコースティックギターでライブをしたことがある人なら、一度は強烈なハウリングに悩まされたことがあるでしょう。
そんな時は、サウンドホールへ取り付けるゴム製カバーがおすすめです。
価格も安く、取り付けも簡単です。ハウリングを抑えるだけでなく、生音の音量も少し下がるため、アパートやマンションでの練習にも役立ちます。

まとめ
どんなアクセサリーが必要かは、あなたの演奏環境や用途によって変わります。
だからこそ、自分に本当に必要かどうかを考えて購入することが大切です。
少し努力すれば解決できることを、意味のないガジェットで済ませようとしないこと。そして、「存在しない問題」を解決すると宣伝するInstagramやTikTokの派手な広告には十分注意してください。
最後に、良いアクセサリーとして最近感心したものを一つ紹介します。
先日のジャムセッションで、プラグを抜くと自動的に信号をミュートしてくれるケーブルを使いました。頻繁にギターを持ち替える人には、本当に便利なアイデアだと思います。
逆に最近見かけた最悪の商品は、「チューナー付きギターピック」です。
無駄で、使いづらく、誰の役にも立たないアクセサリーだと思います。
もし買ってしまったなら……少し反省した方がいいかもしれません。
あなたが思う最高のギターアクセサリーは何ですか?

