フリーレッスン集

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自宅で録音環境を整える

自宅でギター演奏を録音できるスキルを持つことはとても役立ちます。練習や作曲の記録ができるだけでなく、さまざまな方法でスキルを磨くこともできます。

このブログ記事は、カナダ人サウンドエンジニア Glenn Fricker が運営する YouTube チャンネル「SpectreSoundStudios」の動画に触発されて書かれました。リンクはこちら(※一部強めの言葉遣いが含まれています):

https://www.youtube.com/watch?v=EUEWqKPCoxI

Fricker氏の動画は一般的な録音エンジニア向けの内容ですが、この記事ではギターに特化した内容を、筆者自身の経験に基づいてお話しします。基本的な機材やソフトウェア、そしてなぜそもそも自宅録音を始めるべきかについても解説します。

これはプロのエンジニア向けではなく、自宅で音楽活動を行うミュージシャンに向けた内容です。

 

 

なぜ録音するのか?

自宅で良い音質のトラックを録音するのは、それほど難しいことではありません。具体的な方法に入る前に、「なぜ録音するのか」という理由を考えてみましょう。

就業の可能性を広げる

録音プロセスに関する知識を持っておくと、将来プロのスタジオで録音する際にスムーズに作業を進めることができます。「赤ランプ症候群(Red Light Fever)」という言葉があるほど、録音が始まった瞬間に普段通りの演奏ができなくなる現象はよくあります。私自身も経験しました。

録音の流れを理解し、自分のパートをスムーズに録ることができれば、時間もお金も節約になります。

また、録音を前提に音作りをすることで、ミックス段階での作業を最小限に抑えることができます。最初から良い音で録るのが理想です。

より良い練習のために

普通の練習ももちろん重要ですが、人間の耳はすべてを正確に捉えるわけではありません。練習を録音し、後で聴き返すことで、自分の演奏を客観的に評価できます。演奏中は気付きにくい細かな改善点も、録音なら把握しやすくなります。

ただし、録音ばかりに頼らず、ライブ演奏や音楽的な感性も同時に磨くことが大切です。SNSで話題の「ベッドルームギタリスト」は録音に長けていても、ステージでの演奏には苦労することが多いものです。

私は自分や生徒のために、ニーズに応じたバッキングトラックを自作する際にも録音環境を活用しています。この話については、また別のブログ記事で紹介する予定です。

作曲の補助として

私は作詞作曲があまり得意ではありませんが、思いついた瞬間に録音しておいたリフやアレンジの断片がたくさんあります。

何カ月、時には何年も放置していたアイデアが、ふとした機会に活かされることもあります。録音技術は、こうした作曲の補助としても非常に有効です。

 

 

推奨機材

ノートパソコン/デスクトップ

録音には、それなりのスペックを持ったPCが必要です。最新のハイエンドモデルである必要はありませんが、USB端子がある比較的新しいパソコンなら問題ありません。

Windows派とMac派で意見が分かれるため、特定のモデルの推奨はしません。「ちゃんと動くもの」であればOKです。

オーディオインターフェース

私は自宅スタジオでレッスンと録音の両方を行っているので、入出力の多い機種を使っています。しかし、エレキギターのみを録音する場合は、1インプットのシンプルなモデルで十分です。

例:
https://focusrite.com/products/scarlett-solo

FocusriteのScarlett Soloは、価格と性能のバランスが良く、初心者にもおすすめです。XLR入力と1/4インチ端子があるので、ほとんどの用途に対応できます。

ソフトウェア

ソフトウェアは多くの問題を安価に解決してくれます。ここでは、私自身が使っているおすすめソフトを紹介します。

 

  • DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)
     → Reaper:非常に寛大な試用期間があり、期限が切れても使用を継続できます。多くの使えるプラグインが付属しており、操作の中心となります。

  • バーチャル楽器
     → Spitfire Audio – LABS:無料ですが、アカウント登録と専用ローダーのインストールが必要です。私は電子ピアノとストリングス系の音源を使用しています。

  • ドラムソフト
     → Toontrack – EZdrummer2:打ち込みと分かる耳には分かるかもしれませんが、十分なクオリティと柔軟性があります。上位版の「Superior Drummer」もありますが、私はまだ必要性を感じていません。

  • アンプシミュレーター
     → アンプ/キャビネットのマイク録音は一つの技術です。最近のモデリングソフトは「DIアウト」より優れた結果を出すことも多く、Blue Cat Audioなど無料で良質なプラグインもあります。

 

その他のおすすめ機材

ヘッドホン

モニタースピーカーを使える環境がない場合、良質なヘッドホンが必須です。必ずしもミックス専用でなくても、壊れにくく音質が良ければOKです。

私が愛用しているのは AKG K240。音が良く、交換用ケーブルも安く手に入ります。

MIDIキーボード/コントローラー

MIDIを使ってバーチャル楽器を操作したい方には、小型のMIDIキーボードをおすすめします。私はピアノが弾けないので、Alesis Q Miniのようなコンパクトなモデルを使っています。手放せない存在です!

 

 

まとめ

自宅録音の世界は無限の選択肢にあふれていますが、ここで紹介したのは私の実体験に基づく基本的な構成です。レビュー動画を見たり、中古品を活用したりすればコストを抑えることもできます。一気に全部揃える必要はなく、少しずつ整えていけば十分です。私がモニタースピーカーを買ったのは、録音を始めて4年後のことでした。

最後に、2つのアドバイスをお伝えします。

 

  1. 快適な姿勢を確保すること
    録音や編集に夢中になると、姿勢が崩れやすくなります。肘掛けの固定された椅子は避け、ギター練習にも適した椅子を選びましょう。

  2. とにかく始めてみること!
    選択肢が多すぎて迷ってしまう「選択のパラドックス」に陥りがちです。気に入ったアンプシミュレーターを1つ選び、それを使い込むのがベストです。画面の波形ではなく、で判断することを忘れないでください。

American Guitar Academyの講師陣は、録音やその準備に関する豊富な経験を持っています。気になる方は、ぜひお問い合わせください!

それでは、自宅で魔法のような音楽を生み出しましょう!

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