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リフ作りにスケールを活用しよう

リフを作るときにスケールを思い浮かべるのは、ある意味自然な発想かもしれません。スケールを意識することで、前もって音の配置をイメージしたり、どこに進んでいくかの地図を描いたりするのに役立つ場合があります。一方で、まったくスケールを考えずにコード中心でリフを作ったり、思いついた方向に自由に展開していくという人もいます。

どちらが正解というわけではありませんが、今回のブログ記事では前者の考え方、つまりスケールを使ってリフを視覚化・構築する方法について掘り下げていきます。

 

 

どのスケールを使う?

今回取り上げる内容はどのスケールにも応用可能ですが、シンプルに進めるために「Eナチュラルマイナースケール」を使って説明します。Eナチュラルマイナースケールの構成音は以下の通りです:

E – F# – G – A – B – C – D

以下に、ギター初心者が最初に学ぶ形でのTAB譜を掲載します。まだこのスケールを知らない方にとっては、ここで覚える良い機会です。

 

 

何度も言っていますが、スケールの「形」だけを覚えるのは効率の良い上達法ではありません。音名を意識しながら、オープンポジション(もし存在する場合)から始めて、ネック全体でスケールを弾けるように練習してみましょう。

次のステップとして、今回はA弦上で横方向にスケールを弾くという練習に移ります。これまでYouTubeショートや他のブログ・動画でも紹介してきたアイデアですが、以前はメロディックな用途(高音弦)で取り上げてきました。今回は低音側でのリフ作りに焦点を当ててみましょう。

以下のTABをご覧ください。Eから始まると思いきや、実はA弦上で弾ける最低音からスタートしています。先ほど書いた構成音からわかるように、Aがその最低音なので、そこから上に向かって進めていきます。

 

 

このようにスケールを弾くことで、ロックやメタル系ギタリストが喜ぶ二つの利点が得られます。

  1. 各音を基にパワーコードが組める

  2. 低音E弦と隣接しているため、パームミュートで思い切りリフを刻みやすい!

実例を見てみよう

では実際に、このアプローチで作られたリフの例を見ていきましょう。

Iron Maiden – “Where Eagles Dare”

https://www.youtube.com/watch?v=NGqbJiq675s

この曲は、先ほど紹介したスケールの使い方を実際に取り入れている好例です。トリプレット(3連符)、パームミュート、レガートといったテクニックも含まれていて非常に練習になります。下記のTABを試してみてください。さらにイントロとヴァースの解説は、私のYouTubeショートでも紹介しています。

 

 

Judas Priest – “Turbo Lover”

https://www.youtube.com/watch?v=JhY9GOhFwN4

このリフは、他のメタル曲と比べると比較的控えめながらも、力強いインパクトがあります。以下にTABを載せてあるので、ぜひ挑戦してみてください。特に注目してほしいのは、ボーカルメロディがこのリフとユニゾンになっている点です。うまくいく場合もあれば、そうでないこともありますが、試してみる価値は大いにあります。

ちなみに、このセクションでのセカンドギターはEのパワーコードをずっと弾いているだけです。これがあることで、よりメロディックなリフが引き立ちます。

 

 

Foo Fighters – “My Hero”

https://www.youtube.com/watch?v=EqWRaAF6_WY

この曲はEマイナーではなくEメジャースケールを使用しています。音階は以下のようになります:

E – F# – G# – A – B – C# – D#

ここで紹介するコーラス部分では、開放A弦とE弦で I(1度)と IV(4度)のコードを鳴らしながら、A弦上でオクターブメロディがEメジャースケールに沿って動いています。とても楽しいフレーズなのでぜひ試してみてください。

 

 

このアイデアをどう活かす?

この基本的なアプローチから広げられるアイデアは無限にあります。アーティキュレーション、リズム、拍子、和音進行など、さまざまな要素を追加可能です。

A弦だけにこだわる必要もありません。ストリングスキッピング(弦飛ばし) は、ソロでもリフでもよく使われるテクニックです。

上で紹介したたった3つの例の中にも、オクターブコード、レガート、クレッシェンド、パームミュート、トリプレットといった様々な技法が出てきました。リフが他の曲と似てしまうことはよくあることで、あからさまなコピーでなければ問題ありません。

また、リフが曲の中で一番カッコいい部分であったとしても、曲全体を構成する要素は他にもあります。ベースライン、他の楽器、特にドラムの影響は非常に大きいです。リフの中にすべてのスケール音やアーティキュレーションを詰め込む必要はありません。

個人的におすすめなのは、YouTubeのDrumeoチャンネル。プロドラマーが初めて聴く曲に合わせてドラムトラックを作成する企画があり、演奏によって曲の雰囲気がどう変わるかを学ぶには最適です。

また、EやAのように開放弦でルート音があるキーは確かに使いやすいですが、どのキーでも同じ手法は使えます。以下のGマイナーで書いたリフも、ぜひ挑戦してみてください。

 

 

最後に

いくつかのスケールパターンに慣れるだけで得られるメリットは非常に多く、今回紹介したようなリフ作りもその一つです。中にはコード中心のパートにスケール音を加えて彩りを添えるというアプローチが得意な人もいます。ジミ・ヘンドリックスはその達人でした。

最後にもう一つだけアドバイスを。**スケール全体を常に使う必要はありません。**スケールの中の1音や2音をあえて飛ばすことで、意外性がありながらも親しみやすいフレーズが生まれることがあります。上でも紹介した「Turbo Lover」のリフがまさにその好例です。

本当に良いギター講師は、**スケールの弾き方だけでなく、その使い方、そして応用方法まで教えてくれます。**誰でも教えられるわけではありませんが、アメリカン・ギター・アカデミーの講師陣はその道のプロです。ぜひ、自分だけのリフでロックする方法を学びに来てください!

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