フリーレッスン集

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誰も教えてくれない5つのこと

長年ギターを弾いていると、ベテランのプロでさえ悪い癖(もしくは他人にとって悪い癖)を身につけてしまうものです。これは技術的なことだったり、曲の覚え方の違いだったり、さまざまです。
しかしその一方で、長い年月の中で身につけた「ちょっとした工夫」が、日々の演奏や作業を大きく改善してくれることもあります。

今回は、「誰も教えてくれないけれど、知っておくと驚くほどスムーズになる5つのこと」を紹介します。弦、電池、ケーブルなどの予備を常に持っておく――といった、当たり前のことは今回は除外します。

では、さっそく見ていきましょう!

 

 

1 – 手を洗って、弦を拭こう

ギターを手に取るたびに、まずはきちんと手を洗いましょう。できれば石けんを使い、しっかり乾かすこと。これにより、食べ物の油分や皮脂、その他の汚れがギターに付着するのを防げます。

手を洗わずに弾くと、以下のような問題が起こることがあります:

  • 摩擦が増えたり減ったりして、手の動きが不安定になる(スライドしすぎるなど)

  • 弦の寿命が短くなる

  • 金属パーツが早く変色する

朝シャワーを浴びると気分がスッキリするように、演奏前に手を洗うことで気持ちもリセットされ、「邪魔するものが何もない」感覚になります。もちろん、これは個人的な感想ですが。

ギターの弦や金属パーツなどは、どう頑張ってもいずれは消耗していくものです。この一手間で「完全に防げる」とは思わないようにしましょう。

もうひとつ大事なのは、演奏後にギターを拭くこと。特に弦は忘れずに。できるだけ清潔な布を使い、汗をかいたときは丁寧に拭き取るようにしてください。

 

2 – 間違え方を知ろう

人間である以上、ミスは避けられません。それを否定する人もいれば、「人間だから仕方ない」と言い訳して、準備不足のまま突っ込んで失敗する人もいます。大切なのは、「全力で準備したうえで」間違えること。そうすれば、それは自然で健康的な失敗になります。

そして、ミスをしたときの対処法を知っておくことが重要です。止まらずに、今自分が曲のどの部分にいるかを把握し、次にどこへ戻るべきかを考えてスムーズに復帰する。何事もなかったように続ければ、ほとんどの人は気づきません。

これを上達させるには、たくさんのミスを経験するしかありません。つまり、できるだけ多くステージに立つことが大事です。練習あるのみ、ですね。

 

3 – 悪い譜面(チャート)の読み方

状況によって対処法は異なります。演奏の文脈、譜面の出来、どれくらいそれに依存しているかによって変わります。もし時間に余裕があって、与えられた譜面がひどい場合は、自分で書き直しましょう。これは、私が最近セッションの仕事で実際にやったことです。

もし譜面がまったく読めないレベルなら、その事実を指摘してください。他人のミスのせいで自分の演奏を台無しにする必要はありません。もし舞台の上などで修正できない状況なら、シンプルに弾くか、できる範囲で対応するしかありません。これも、前項の「ミスの対処」と同じく、経験で磨かれるスキルです。

ネット上からコピーされたコード譜を渡されることもよくありますが、それらはしばしば間違いだらけです。その場でコードのボイシングやリズム、ダイナミクスを解釈していく必要があります。

また、曲の進行記号(リピート、D.S.、D.C.など)が間違っている場合、音符自体が正しくても結果は最悪です。セーニョやコーダの復習を時々するのをおすすめします。

さらに、音符のタイやビーム(連桁)の書き方にも「正しい形式」があります。それが守られていないと、リズム譜やメロディ譜が非常に読みづらくなります。

 

4 – 人は「目」で聴く

これは短くてシンプル。楽しそうに見せること。そうすれば、観客も一緒に楽しんでくれます。見た目、動き、雰囲気を意識して、バンドの足を引っ張らないようにしましょう。

長くバンドを続ける上で、「少し上手いだけの人」よりも「一緒にいて気持ちのいい人」を選ぶ――。そんな話を何度も聞いたことがあります。

 

5 – 自分より上手い人は必ずいる

『スター・ウォーズ/ファントム・メナス』のクワイ・ガン・ジンの言葉にこうあります。
「いつだって、上には上がいる」。

自分より速く弾ける人、珍しいコードを知っている人、派手なテクニックを使える人――。

そんな人は必ずいます。それを受け入れ、その人がそこまで努力してきた過程を尊敬できるようになると、あなた自身もより幸せで、落ち着いたミュージシャンになれます。

有名なギタリストたちは確かに素晴らしい腕前を持っています。でも、「上手い」というのは全体のほんの一部分です。ギター以外の要素――人柄や立ち居振る舞い、考え方など――のほうが大事なことも多いのです。

私は、世界レベルの実力を持ちながら地元から出ないギタリストを何人も見てきました。有名ではなくても、真に素晴らしいプレイヤーたちです。

それぞれが自分の道を歩んでいます。だから、もし誰かを助けられるなら、ぜひそうしてあげてください。

 

 

最後に

これら5つの小さな知恵を読んで、あなたが少しでも満足感や安心感を得られたなら幸いです。
ぜひ友人や仲間たちにもシェアしてください。知っている人が増えれば、それだけ良い循環が生まれます。

最後にちょっとした実験をおすすめします。友人や先生、仲間たちに「ギターを始めたばかりの自分に一言アドバイスを送るなら?」と聞いてみてください。

私の場合、その答えはこうです。「初見(譜読み)をもっと真剣にやれ!」人生は学びの連続ですね。

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